環境ホルモンによる身体への影響

- update更新日 : 2022年11月08日
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今日は体に不調をだす事が考えられる、環境ホルモンについて書いていきたいと思います。

環境ホルモンとは生活している中で環境中に存在する物質が、ホルモンのように作用して、内分泌をかく乱させると言われている化学物質のことを言います。

私達の生活している中ではエストロゲンというホルモン(女性ホルモン)と酷似した働きをするものが溢れています。

エストロゲン(卵胞ホルモン)とは生理周期前半(低温気)に分泌が増えるホルモンです。

女性ホルモンは生理周期前半にエストロゲン(卵胞ホルモン)分泌が増え、生理周期後半にプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が増える事で女性の体の中の状態を調整しています。

 

エストロゲン

エストロゲンとは3種類のホルモンの総称です。

・エストロン (E1)

・エストラジオール(E2)

・エストリオール(E3)

・エストロゲンはこの3つのホルモンの事をいいます。この3つがしかるべき時にしかるべきバランスを保っている必要があります。

 

エストロゲンの働きとしては細胞の増殖を促すような働きがあります。

・子宮内膜を厚くする

・脂肪をつける

・髪や肌のうるおいを保つ

・丈夫な骨を維持する

・脂肪をつける

・乳房を発達させる

 

プロゲステロン

生理周期後半のプロゲステロンはこのような働きがあります。

・子宮内膜の厚さを維持(厚くなりすぎないように調整する)

・余分な水分を排泄させる

・精神安定作用

・体温を上げる

 

環境ホルモンがどんな変化があるのか

私達の生活の中にある環境ホルモンは野菜などに使われている農薬や、プラスチックに入っているBPA、殺虫剤、防腐剤、食品添加物、化粧品に使われているパラベン、オキシベンゾン、トリクロ酸など数えきれないくらいあります。

こういった物を多く使ったりとりすぎていると本来自然のエストロゲンがはまるべき細胞の受容体に環境ホルモンがハマってしまいエストロゲン過多になってしまいエストロゲンドミナンス(エストロゲン優勢)の状態になったりします。

エストロゲンドミナンスとは、エストロゲンが、高温期にプロゲステロンよりも高い状態になっている事で、この状態になると女性特有のいろいろな不調をだすと言われています。

 

エストロゲンによっておこる症状

・重い生理痛

・浮腫み

・頭痛

・気分の上がり下がり

・感情的になりやすい

・PMS

・子宮内膜症

・子宮筋腫

・乳がん

・更年期症状

・肥満

エストロゲン過剰状態はこのような事をおこすと言われています。

なぜこのような影響がでるかを説明していきます。

 

PMS

重い生理痛、浮腫み、頭痛、気分の上がり下がり、感情的になる等はPMS的な不調なのでここで説明していきます。

エストロゲンとプロゲステロンは生理周期の前半後半でバランスをとって働いていますがエストロゲンが過剰になるとプロゲステロンが上がるべき時にエストロゲンの量が上回ってしまいます。

このようにホルモンバランスが崩れる事がPMSの原因の1つと言われています。

特にエストロゲンとプロゲステロンの濃度差が多いほど不調が強くなりやすいとも言われています。

 

子宮内膜症

エストロゲンは子宮内膜を厚くさせるホルモンで、生理周期後半にプロゲステロンがこれを止めないと膜の増殖が過剰になってしまうため子宮内膜症になりやすくなります。

 

乳ガン

環境ホルモンは脂肪細胞に蓄積します。脂肪細胞がもっとも集中しているのは乳房で、環境ホルモンが乳ガンの元になるとも言われています。

それとエストロゲンは細胞の増殖を促すホルモンでもあるため乳癌にも影響が考えられます。

 

更年期症状

女性ホルモンは35歳を境に急激に減り始めると言われています。その時エストロゲンも減るのですがプロゲステロンはもっと減ると言われています。

この両方の女性ホルモンが減った時にエストロゲンとプロゲステロンの量の差異が大きいほど更年期症状が強くでやすすいとも言われています。

閉経後もエストロゲンは分泌されます。エストロゲンは脂肪細胞でも作られるのでもともと肥満の人はエストロゲンを作りやすい状態でもあります。

プロゲステロンは副腎で作られるのですが、ストレスなどいろいろな事で副腎が疲労していると副腎でのプロゲステロン生産が怠るのでホルモンバランスの差異が大きくなり症状が強くなることも考えられます。

この状態でさらに環境ホルモンをとっているとさらにホルモンバランスが崩れてしまうといった状態になってしまいます。

 

肥満

エストロゲンは脂肪をつけるホルモンでもあるので体内での量が多ければ痩せずらくなります。更年期の所で説明したように脂肪細胞がエストロゲンを作るので脂肪が多いとエストロゲンが増え余計に痩せにくくなります。

 

このように環境ホルモンをとりすぎると、このようにいろいろ不調をおこしやすい可能性があるので、なるべく生活の中でとりすぎには気をつけた方がいいです。

 

生活する中で気をつけたほうがいい事

・食品添加物をとりすぎない

・野菜はよく洗う

・プラスチックの食器などはなるべくさけるか加熱しないようにする

・食物繊維をとるようにする(食物繊維は腸内の有害物質やコレステロールを吸着して体外に排泄させます)

・パラベン、オキシベンゾン、トリクロ酸、香料が使われている化粧品はなるべく避ける

・なるべく入浴剤を使わないようにする

・農薬や殺虫剤の使用をなるべく避ける

・ポリ塩化ビニール製品はなるべく避ける

・輸入物の赤身肉は避ける(ホルモン剤が多く使われている)

・アルコールを控える(エストロゲン値を上げる)

 

環境ホルモンの影響を減らすにはこのような事に気を付けて生活をしていくといいと思います。食べ物としてはアブラナ科の野菜(ブロッコリー、小松菜カリフラワー、チンゲン菜、キャベツ、水菜)はエストロゲン代謝を助けてくれるのでよく食べるようにするといと思います。

 

長くなりなしたが皆さん参考にしてみてくださいね。