産後の腱鞘炎について

- update更新日 : 2022年10月26日
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今日は産後の腱鞘炎について書かせていただきます。

当院に来る患者様で手の痛みを訴えてくる方は多くおります。育児に頑張るママさんにはとても多い症状です。

その様な方たちのために日常生活で負担をかかりにくくするポイントや腱鞘炎とはどういった事が起こっているのか等をお伝えしていきます。

■腱鞘炎って何?

腱鞘炎とは手の筋肉につながっている腱とそれを通るトンネルの様な物(腱鞘)がこすれあい、炎症をおこした状態の事を言います。

■なんで腱鞘炎になるの?

産後は抱っこ、授乳の時間が多く過度に手、指を使うことが多くなります。使い過ぎにより腱が硬くなっていき、腱と腱鞘がこすれあい、それが積み重なることで炎症が起こり痛みがでるといった状態になります。

原因はこの他にも、ホルモンのバランスの崩れで腱や腱鞘が硬くなりこすれあうことで炎症を起こすこともあります。

抱っこ、授乳などで姿勢が悪くなり筋膜のゆがみから、手首、指に負担がかかって起こる場合も考えられます。

骨盤がゆるく、インナーマッスルが弱っている事が原因も考えられます。骨盤がゆるいと、体を動かすときに力が入りにくく余計に力を使ってしまいます。さらにインナーマッスルが弱いと外側の筋肉や四肢(手足)の筋肉を使いすぎます。何かの動作をするとき(手を動かすときなども)に最初に動き始めるのが腹横筋などの体感筋だからです。腹横筋がうまく働かないことで手足の筋肉を使いすぎてしまうのです。

■どうすれば楽になるの?

結論を言うと、手を使わないようにして休ませるのが一番です。ですが産後はそうはいきません。毎日赤ちゃんを抱っこ、授乳しなければなりません。休んでいる暇なんてありません。

ではどうするかというと、できるだけ負担を減らすように生活するようにします。抱っこ、授乳はなかなか減らせませんが使っている時の負担を減らすことはできます。

自宅でできる負担を減らす方法としては、サポーターとテーピング、マッサージです。

・サポーターは薬局などに売っているようなもので大丈夫です。ただ親指まで隠すようなタイプのものですと授乳や抱っこ、家事などのじゃまになるので手首だけを締め付けるタイプをお勧めします。

手首の骨を締め付ける事で手に力がはいりやすくなります。

痛めてる筋肉を締め付ける事で筋肉の負担を減らせます。

手首だけだと洗い物の時も邪魔になりません。

腱鞘炎サポーター

・テーピングは夜間寝ている間にはります。こちらは赤ちゃんの夜泣き具合によってはできませんが、貼るのと貼らないのとでは大きくかわります。

朝起きた時に手の痛みを強く感じる方が多くいますが、これは寝ている間に動かしてたりして手を休めていないからです。

母趾が曲がらないように親指を伸ばした状態で固定して寝ると、朝の痛みが大きく軽減できます。寝ている間に筋肉を休ませられるからです。(写真がテーピングを貼った状態です)

腱鞘炎テーピング横腱鞘炎テーピング前

テープの貼り方はこちらの動画でも説明しています。

・マッサージに関しては自分でもできますが、旦那さんにやってもらう事を進めます。

人差し指と中指の間のラインの手首に近い辺りに、骨が盛り上がっている所(骨)があります。

その盛り上がりを優しくほぐします。ここをほぐす事で腱鞘炎は軽減できます。

このような感じで、日中はサポーター、夜はテーピング、できる時にマッサージで負担を減らしていくと、人によってはそれだけで良くなる方もいます。

参考になられたかはわかりませんが、ぜひお試しください。

ブログだとわかりづらいという方、水戸市や水戸市近郊(ひたちなか市、那珂市、鉾田市、小美玉市、東海村)で産後のお悩みをお持ちの方はぜひ、なぎ整体院にご相談ください。