女性の骨盤について②

- update更新日 : 2022年10月19日
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以前女性の骨盤のタイプについて書きましたが、今回は現代女性の骨盤が出産などにどういった影響をだすのかと言う事を書いていきます。

前にも書いたように現代女性の骨盤は出産前からゆるんで歪んだ方が多くみられます。

なぜ出産もしていないのに緩いのかというと現代人の生活様式が関係している事が考えられます。

現代人はイスの生活が多かったり、トイレは様式だったり、子供の時に遊ぶのもゲームだったりなどあまり外にでない生活になってきています。

そうすると地べたにしゃがむ動作をとる機会が少なくなりお尻の筋肉が未発達になります。

お尻の筋肉に引っ張られて骨盤の形ができていくので、骨盤周りの筋肉を使わないと骨盤がキレイなハート型にならずに類人猿型などになってしまいます。

そして骨盤の下側が広がって内蔵が下がりやすくなってきます。

 

*ゆるい骨盤だと妊娠や出産にどういった事が考えられるの? 

・早産になりやすい

・不妊になりやすい

・下半身太りになりやすい

・太りやすい

・生理痛が強くなりやすい

・腰痛になりやすい

・尿もれになりやすい

・赤ちゃんに不調がでやすい

などがあります。

なぜこういった心配があるのかを説明していきます。

 

・なぜ早産になりやすい?

骨盤がゆるい人は内蔵の受け皿の下側が広い事になりますから内蔵が下がってきます。

大腸、小腸が下がってくると子宮を圧迫します。

子宮が下側に押し出されため切迫早産になりやすくなります。

骨盤がゆるいと横に広がっている状態です。子宮は骨盤から靭帯によってぶら下がっているような状態です。

骨盤が広がれば子宮も外に引っ張られます。

外に引っ張られる事で子宮頚管も広がります。

子宮が外に広げられると子宮頚管が短くなります。そのため切迫早産になりやすくなります。

 

*なぜ不妊になりやすい?

ゆるみ歪んだ骨盤だと内蔵が下がってきて子宮を圧迫します。更に骨盤の歪みにより子宮も歪みます。

歪むとあちこちで子宮が圧迫されて血流が悪なくなり凝ってきます。

子宮が歪み凝ると正常に働きにくくなります。

凝ると言うことは血流が悪なくなり機能がおちます。

子宮は排卵の前後にスポイトのように動きます。

膣から上がってくる精子をすいあげるように働くのです。

骨盤が緩んだり歪んだりしていると子宮がこのように動きにくくなり不妊につながる事も考えられます。

現代女性は骨盤の仙骨が飛び出て歪んでいる人も多くいます。

仙骨は卵巣や子宮につながる仙骨神経の出入り口なので、仙骨が歪み周辺の血流が悪くなると卵巣や子宮の機能低下にもなります。

 

*なぜ生理痛が強くなりやすいのか

月経時には子宮は収縮します。骨盤が緩んだり歪んだりしていると子宮の位置がズレたり圧迫されたりして子宮全体にアンバランスなテンションがかかってきます。

それによって子宮や子宮を繋ぐ靭帯が引っ張られたり鬱血して過緊張します。

それが生理痛を強めてしまう事になります。

 

*なぜ赤ちゃんに影響があるの?

骨盤が緩んだり歪んだりしていると子宮が固くなるというのは先に書きました。

子宮が固くなるという事は赤ちゃんも動きづらいという事になります。

更に大腸や小腸が下がってきて圧迫されると余計に動きづらくなります。

歪んだ子宮では赤ちゃんが動きづらく、心地いい姿勢がとりづらくなります。

一番いい胎児姿勢は頭を下に向けて膝肘を丸めた状態ですが、子宮が固く歪んでいると無理な胎児姿勢をとる事になり先天性股関節脱臼になるリスクも上がります。

逆子の場合もうまく動けないため戻りづらくなる事も考えられます。

 

*なぜ尿もれになりやすいの?

骨盤がゆるいと胃や腸が下がってきます。そうなると膀胱が圧迫されやすくなります。更に歪みがあると尿道の括約筋も働きづらくなり漏れやすくなります。

産後は骨盤底筋も弱っているので、踏ん張るなどの動作で腹圧がかかると特に尿もれしやすくなります。

 

*なぜ太りやすい?

骨盤がゆるいと内臓が下がってきます。下がる事で圧迫され内臓も固くなり腹部、骨盤周辺の血流が悪くします。

そうなる事で上にも下にも血流がいきづらく、代謝が上がりづらいため「痩せづらい」といった事になります。

 

*なぜ下半身が太りやすい

骨盤がゆるい方はほとんど仙骨が前傾しています。(骨盤全体が前傾した状態)

骨盤が前傾すると股関節の大転子(股関節の横のでっぱり)が横に広がってくるのでお尻の幅が広がります。

骨盤が前傾していると股関節が内股にもなりやすくなります。

内股になるとお尻の筋肉が使えなくなるためお尻がたるみます。

内股歩きは足元の荷重が外側によって横ぶれしやすいので下半身の外側の筋肉が太くなります。

内側の筋肉は使いづらくなりたるみます。

ガニ股だとしても外荷重になりやすいので同じような事がおこります。

 

*なぜ腰痛になりやすい

ゆるい骨盤は前傾しやすくなります。骨盤が前傾すると反り腰になり腰の関節、筋肉に負担がかかりやすくなり腰痛がでやすくなります。

骨盤が緩いと骨盤の負担を腰の筋肉で代償する力が大きく働く為、腰痛がでやすくなります。

 

現代女性はこういったリスクのある骨盤の方が多くいるといわれています。

水戸市や近郊(ひたちなか市、那珂市、東海村、鉾田市、小美玉市、笠間市)でこのような骨盤の状態が気になる方は、ぜひなぎ整体院にご相談ください。