女性に骨盤について①

- update更新日 : 2022年11月02日
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今日は女性の骨盤について書いていきたいと思います。

最近はテレビや雑誌などでも骨盤がとりあげられる事が多く見られます。骨盤は腰痛や体の不調、肥満などに大きな影響をだすところではありますが、女性にとっては妊娠、出産のためにとても大切な場所でもあります。

近年ではこの女性の骨盤が昔の人に比べて妊娠、出産しづらい形になってきているといわれています。

 

妊娠、出産しづらい骨盤ってどんなの?

骨盤の形には4種類あります。

・女性型

・男性型

・類人猿型

・扁平型

骨盤はこの4種類に分類されます。どういった形なのかひとつづつ説明していきます。

 

・女性型
一般的な女性の骨盤です。骨盤腔(骨盤を上から見た時の骨盤内の空洞)はリンゴのような形をしていて横の長さは縦の長さよりわずかに広くなっている。

・男性型
骨盤腔の形はハート型をしているため女性型の骨盤よりも恥骨側がわずかに狭い形をしている。

・類人猿型

骨盤腔は卵型をしていて縦の長さが横の長さよりもわずかに長い。

・扁平型

骨盤腔が横に長い。その分前後の長さが短く難産になりやすい骨盤です。

 

分娩時に胎児は身体と頭を回旋させながらでてきます。

その時にこの4種類の骨盤がどういった影響をだすか説明していきます。

・女性型
最も出産に適した骨盤の形です。現代人はこの形の女性が減っています。

・男性型
この骨盤は胎児がなかなか通りやすい位置をみつけにくく出産の進行にとても時間がかかる。
現在は母体が男性型骨盤の場合は危険回避のため帝王切開を選択することが多い。

・類人猿型
このパターンの骨盤は胎児が骨盤に進入した時、母体の仙骨側を向く事が多く女性型より出産が困難になるケースが多く見られる。

・扁平型
この骨盤は最も出産が困難な骨盤です。現在ではこの骨盤は全て帝王切開になると言われています。ひと昔前は母子ともに死亡するケースが多い骨盤です。
このタイプの骨盤は非常に少ないと言われています。

現在ではこの4種類の骨盤のうち女性型以外の骨盤の時は帝王切開を選択する医師が多いと言われています。

 

女性の骨盤について2013年の新聞で浜松医科大学の研究発表がでておりました。

 

1980年代に比べて2010年以降は安産型の骨盤が減っており、類人猿型の骨盤が多くなっているといった研究報告がされております。

 

おそらく現代では日常生活でしゃがむ動作などが減っているためお尻の筋肉がつきにくく、成長過程で骨盤が横に引っ張られる力が働かないため女性型の骨盤になりにくい事が考えられます。

 

ここまでは出産について書きましたが次は不妊や切迫早産などについて書いていきます。

 

骨盤の形も類人猿型などでよくないのですが、それに加えて現代女性は内股の骨盤前傾が多く見られます。

 

骨盤は二つの寛骨と一つの仙骨で構成されているのですが、現代女性はこの仙骨が前傾気味の人が非常に多いです。

 

仙骨が前傾になると骨盤は緩む方向に動きます。

 

妊娠、出産に関係なく骨盤が緩くなるのです。

 

緩くなった状態で更に左右の歪みがでています。

 

骨盤が緩いと子宮の下部の方が広がるため受精卵が子宮口の近くで着床しやすいと言われているメディカルの方もいます。

 

着床位置が低いという事は低位胎盤や前置胎盤になりやすいとリスクも考えられます。

 

骨盤が緩んだ状態でいると子宮よりも上の臓器が下がってきます。

 

胃、腸、肝臓などが下がってくると子宮を圧迫します。

 

圧迫された子宮は血流が悪くなり凝り固まってうまく機能しにくくなります。

 

子宮は排卵前後にはスポイトのように膣側から精子を吸い上げるような動きをすると言われています。

 

子宮が凝り固まっているとこの機能がうまくできないため受精、着床がしづらいという事も考えられます。

 

骨盤が緩み内臓が下がると大腸、小腸も硬くなります。

 

上行結腸と下行結腸が硬いと左右が壁になり胎児が周りづらくなります。

 

逆子が戻りにくい原因の一つとして考えられます。

 

小腸が硬いと胎児が上に上がれず下がってきます。

 

切迫早産になりやすいリスクが考えられます。

 

このように現代人の骨盤は妊娠、出産にいろんなリスクがある事が、考えられます。

 

妊活前から骨盤矯正をして内蔵の位置骨盤の角度を良くしておく事がこれらのリスクを減らす為に大切でもあります。

 

水戸市や水戸近郊(ひたちなか市、那珂市、東海村、小美玉市、鉾田市)で骨盤ケアをお考えなら、なぎ整体院にご相談ください。